音の追求ではなく“音楽”を追求する人へ

ステレオ・パワーアンプ

RPA-MG5ST

<生産完了品>

ステレオ・パワーアンプ RPA-MG5ST

音楽性あふれた究極のアナログサウンド。

D級アナログアンプの世界最高峰との評価を頂きましたモノーラル・パワーアンプ RPA-MG1を継承し、世界中の多くのお客様からリクエストをお寄せ頂いておりました待望のステレオ・パワーアンプ RPA-MG5STの登場です。

主な特長

空気をグリップする 「音圧」
クラスD方式のアナログアンプ

「音色」の主役はミリ秒単位で変動する微小なアナログ信号です。銘機と呼ばれる楽器や奇跡の歌声などが奏でる音楽信号には、倍音と呼ばれる複数の周波数がそれぞれミリ秒単位で変化する複雑な波形が重なっています。 豊かな「音色」の秘密は、刻々と変化するその微小な音楽信号であると考えています。

スペックは「クラスD方式のアナログアンプ」にこだわって製品をお届けしています。受け取ったアナログの音楽信号をデジタル変換せずに電源ユニットから届くクリー ンで余裕のある直流電流へ載せるコトにこだわっています。

この「クラスD方式のアナログアンプ」の中枢は、電力エネルギーの約96%を利用できる熱をほとんど発生しない高効率FETです。瞬間的には単なるスイッチとして超高速で動作しています。
小さな高効率FETが音楽の繊細なアナログ信号を元に大型電源トランスが供給する大電力を直接スイッチングすることで、音楽エネルギーとして出力しています。シンプルで小さな回路だからまた熱をほとんど発生しないクラスD方式アナログアンプだからこそ、従来のトランジスタ方式のアンプが抱える高温による歪みが無く、ハイ・スピードでクリアーな「音色」を実現できたポイントです。

高効率で歪みがほとんど無いアンプは、そのポテンシャルの全てを利用することができます。カタログ上は同じ出力ワット数でも「クラスD方式のアナログアンプ」は空気をグリップするより大きな「音圧」を体感いただけます。

大型Rコアトランス 800VAが巨大パワーを供給

小さなFETが音楽をシンプル&直接的に増幅

音楽を奏でるボディーの構造

我々 SPECは「アンプは楽器」だと考えています。

電子部品は振動にとても敏感でアンプのボディの設計で音色が大きく変化します。ボディと一体になった複数の樹種を組み合わせたウッドパネルが豊で自然な響きを再現します。
アンプを開発する段階でやわらい材、硬い材、長く振動が続く材、振動を吸収する材、共振ポイントの違いなど様々な樹種の組み合わせを試して「音色」を 調整しております。

スプルース材とメープル材は、バイオリンの表板と裏板に使われている樹種で、音楽信号とともに振動して美しい音色を奏でます。

重量級のボディを支える3本のウッドスパイクには北海道産のイタヤカエデを使用し、中央部にヒッコリーを埋め込んだハイブリット構造になっています。接地面は球状になっていて筐体全体を点で支えます。

フロントパネルは厚み15ミリ天板には厚み10ミリの高純度アルミパネルを国内にて高精度の切削加工やアルマイト処理を行っています。
またボディーや基板、大型トランス等の電気部品を固定するネジを締める力は、それぞれ最適なトルク管理を行っています。この徹底した設計思想により「音楽を奏でるボディーの構造」を実現しました。

Neutral とRich。選べる音色。

(1) Neutral : MG5ST の基本の音で生の音に近い音色
(2) Rich : 心地よく洗練された音色

この選択は従来のトーンコントロール方式とは異なり、周波数特性を変えるのではなく、個々の部品が持つ共振特性を切り替えているのです。

音色の主役は微細信号
ピュア・ダイレクトシステム

ピュア・ダイレクトシステム

スペックのパワーアンプは、アナログ電子アッテネーターとアナログ PWM 方式のクラスD・パワー段を組み合わせたシステムです。
一般的なプリアンプを介した接続方法は、音楽信号をボリュームに合わせて、マイナス方向に大きくレベルを絞ってパワーアンプへ届けます。そのため音楽の ディティールである微小な信号もレベルが下がり、伝送前と伝送ケーブル内で失われてしまいます。
ピュア・ダイレクト接続では、音楽信号を最大レベルでパワーアンプに届けることにより、微小信号を失うことなく伝達・増幅し、スピーカーを駆動することが出来ます。この微小信号こそが、音色表現の主役なのです。

オプション(ピュア・ダイレクト接続関連商品)

ピュア・ダイレクト接続には、別売りのピュア・ダイレクトコントローラー RPA-MGCをお薦めいたします。
一般的なプリアンプ接続と同様に、音量調整、入力切り替え、音量のリモコン操作可能になります。

ピュア・ダイレクト コントローラー

RPA-MGC

(SPECパワーアンプ専用)

モノーラル・パワーアンプ RPA-MGC

リモコン

主な特長

ピュア・ダイレクトシステム
スペックのパワーアンプで推奨している ピュア・ダイレクト接続では、音楽信号を最大レベルでパワーアンプに届けることにより、音量を絞った際も微小信号を失うことなく伝達・増幅し、スピーカーを駆動することが出来ます。
ラインセレクター機能搭載
一般的なプリアンプのインプットセレクターと同じように複数のソース切り替え機能を搭載いたしました。セレクターの切り替えスイッチには、測定器に搭載される高精度部品を使用しています。音楽信号を、そのまま伝送できるパッシブ方式の回路設計です。
入力端子:XLR 入力 3系統 、 RCA 入力 2系統
出力端子:XRL 出力 1系統 、 RCA 出力 1系統  同時出力(切替なし)
音楽を奏でるボディーの構造
ピュア・ダイレクト コントローラーのボディー構造にもパワーアンプと同様の思想を踏襲いたしました。一体になった「スプルース材」のウッドパネルが豊かで自然な響きを再現します。インシュレーターにはカエデ材を使用し、その先端にはヒッコリー材を埋め込んだハイブリッド構造になっています。
SPECアンプ専用リモコン付属
アンプ本体で設定した音量に対して、リモートコントロールユニットの操作、上方向9段階、下方向9段階、およそ±10dBの音量コントロールが可能です。またアッテネートボタンにより、瞬間的に消音することができます。

ピュア・ダイレクト接続は、別売りの専用ボリュームコントローラー H-VC1000 を加えることで実現できます。
ご使用の環境に応じて別売りのラインセレクター H-SL55 を加えることで、一般的なプリアンプ接続と同様に、複数の入力切り替え機能を追加いただけます。

H-VC1000

専用ボリュームコントローラー
H-VC1000

H-SL55

ラインセレクター
 H-SL55

仕様

アンプ部
最大出力 300W×2(4Ω), 150W×2(8Ω)
周波数特性 10Hz〜30kHz ±1db
ライン入力端子 XLR 入力:1系統
RCA アンバランス入力:1系統
電源部
電源電圧 100V AC, 50Hz/60Hz
その他
外形寸法 電源部・・450mm(幅)×180mm(高さ)×440mm(奥行)
アンプ部・450mm(幅)×180mm(高さ)×455mm(奥行)
質量 電源部・・・・27.0kg
アンプ部・・・18.0kg

正面(左:アンプ部、右:電源部)

背面(左:アンプ部、右:電源部)

取扱説明書

RPA-MG5ST 動画紹介