<生産完了品>
RSA-V1は、フラッグシップ機RSA-F1と同一のパワーアンプユニットを採用し、その精緻かつパワフルな高いドライブ能力と自然で豊かな音楽性はそのままに、さらに、音楽の爽快なスピード感あふれるフレッシュでナチュラルな音を実現しました。
RSA-V1は、RSA-F1と同一のパワーアンプユニットを採用。極めて精度の高いPWM(パルス幅変調)スイッチングを可能とした最新のパワーMOS FETにより、ノイズ発生の少ない理想的なパワースイッチングを実現、またドライバー段には高耐圧で時間軸制御に優れたドライバーICを採用、パワー段のMOS FETの特長を最大限に引き出します。この結果、このPWMスイッチングデバイスが基本的に持つ優れたドライブ能力によって、音楽再生にとって極めて重要な、エネルギーの最も集中する中低域においても、優れたダンピング特性を発揮し、どのような低能率のスピーカーでも躍動感あふれるダイナミックなサウンドで鳴らし切ります。
このパワーMOS FETによるパワー段はPWMスイッチングによって電源の利用効率が最大出力時96%と従来の半導体アンプのおよそ3倍もの高能率を誇ります。これは同一の電源容量(主にトランスのレギュレーションによって決定される)であれば従来の半導体アンプの3倍の電源供給能力を持つ事に等しい事、また電源の質の良否がそのまま音質に反映する事を意味します。RSA-V1では、この高い電源効率を生かしきる方法として、あえて最も古典的、かつシンプルでノイズ発生の極小のアナログ電源、コンデンサーインプット型のブリッジ整流による±電源を採用しました。
アンプの最終段でPWMの搬送波(約400KHz)を除去し、アナログ出力のみを取り出すのがローパスフィルターの役割ですが、特に中高域から中域に至る音質はこのローパスフィルターによって決定されると言っても過言ではありません。トロイダルコイルとコンデンサーだけのシンプルな回路ですが、個々のパーツの持つ個性によって最終的なアンプの音質が大きく左右されます。試聴によって慎重に選び抜かれた特殊なリングコアによるカスタムのトロイダルコイルは伸びやかな音質と聴感上の歪感を皆無としており、また優れた物性を有する自然素材のコンデンサーとクリーンで音質的な色づけの少ないコンデンサーをブレンドする事で立ち上がりの良いサウンドを実現しています。
オーディオ機器の内部は、電源部やその他の回路部分から発生する高周波の電磁波が相互に影響を及ぼしあっており、従来の電気的なアース回りの検討だけでは音質対策は不十分です。RSA-V1では、電源トランス部、パワーアンプ部、ローパスフィルター部にそれぞれ特殊な鋼板製のシールドケースを被せて電磁的な相互干渉を遮断し、アンプ内部のクリーンな電磁空間を確保しました。これらの徹底した電磁シールドは、RSA-V1の純度の高いサウンドに寄与しています。
アンプ本体の底面に木製のアンダープレートとインシュレーターを装着しました。アンダープレートには響きの美しいカナダ産シトカスプルースの無垢材としなやかな北海道産シナ材の合板の2種類を使用、アンプ匡体から発生する不要な振動を抑え、豊かな響きを生み出します。インシュレーターは堅い北海道産のイタヤカエデの無垢材をラウンド形状に加工、最小面積による接地と安定な3点支持とによって、外部よりの振動の影響を受け難くすることで、どのようなオーディオラックに置いてもアンプ本来のポテンシャルを発揮させます。なお、このアンダープレートとインシュレーターはオークヴィレッジ株式会社(岐阜県高山市)との共同開発によるものです。
ロック機構付きの大容量のパワースイッチ、また通信機用の高品位なフィーリングと高い信頼性を誇るセレクターや高精度のカスタムボリュームを採用し、またRCA入力ジャックには分解能と高域特性に優れたロジウムメッキ部品を採用するなど、高音質にふさわしいパーツを採用、長期間に渡ってご愛用いただけるよう配慮しました。
ブロックダイアグラム
アンプ部 | |
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最大出力 | 50W×2(8Ω)、75W×2(6Ω)、100W×2(4Ω) |
周波数特性 | 10Hz~30kHz±1dB(6Ω、1W) |
高調波歪率 | 0.02%(1kHz、80%出力時) |
入力感度・利得 | 300mVrms、37.3dB (Volume MAX時、6Ω、1KHz、アンバランス) |
ライン入力端子 | XLR入力:1系統 RCA入力 : 3系統 |
スピーカー端子 | 1系統 |
電源部・その他 | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 無信号時15W、最大出力時 180W (8Ω、100Hz) |
外形寸法 | 440mm(幅)×120mm(高さ)×414mm(奥行) |
質量 | 14.5Kg |
背面の切り替えスイッチで「パワーアンプモード」をONにすることにより、増幅率(約20dBのゲイン)が固定され、前段で使用されるプリアンプやAVアンプのボリューム調整によって音量のコントロールが可能となります。
リモコン接続用外部入力端子に別売のリモコンRSR-1,RSR-3を接続可能です。
RSR-1
SPECアンプ専用リモコン
RSR-3 <生産完了品>
SPECアンプ専用リモコン(木製ケース仕様)
アンプの背面端子にリモートコントロール受信機を接続し、リモートコントロールユニットで操作します。アンプ本体で設定した音量に対して、上方向4段階、下方向7段階、およそ±10dBの音量コントロールが可能です。またアッテネートボタンにより、瞬間的に-20dB~-30dBの音量を下げることができます。
主な仕様
リモートコントロールユニット | |
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外形寸法 | 42mm×130mm×16mm |
重量 | 151g |
付属品 | 単4型電池×2 |
リモートコントロール受信機 | |
外形寸法 | 75mm×135mm×25mm (RSR-1) 95mm×150mm×40mm (RSR-3) |
重量 | 135g (RSR-1) 266g (RSR-3) |