<生産完了品>
増幅素子に超ローノイズ、ハイゲイン、ワイドレンジという理想のアンプに近似した特性のオぺアンプを全面的に採用。また特に低出力、ローインピーダンスのMC出力を受ける初段のオペアンプには最新の超ローノイズ、ハイゲインのバイポーラ入力のオペアンプを、一方ハイインピーダンスなMM出力に対しては、超ハイスルーレートのFET入力のオペアンプを選択、それぞれのカートリッジの長所や潜在能力をフルに発揮させます。また出力段には600Ω負荷でも楽々と駆動可能なオーディオ専用のオペアンプを採用するなど、片チャンネル、オペアンプ4石のみという合理的かつシンプルな回路によって構成され、シンプルであるが故に高音質で自然でリアルな音質を実現しています。
動特性に優れ、回路的にも不安定要素の一切存在しない、最小の受動素子だけによるCR型イコライザーを採用。またこのイコライザー本来のポテンシャルを最大限に発揮させるため、コンデンサーには、音声信号を扱うコンデンサーとして最良の音質を誇る、カスタム仕様の米国Arizona Capacitors, Inc. 製ハーメチックシール(完全気密構造)のオイルコンデンサーと、高価な樹脂ケースに封印されたマイカコンデンサーを並列接続。これにより全帯域に渡る高精度のRIAA偏差を確保するだけでなく、オイルコンデンサーの滑らかで上質な音色とマイカコンデンサーの透明度の高い音質が一つに融合されました。MILスタンダードの高信頼性抵抗も相まって高度な音楽性と抜けの良いリアルなサウンドをお楽しみいただけます。
高音質のアナログ電源を採用、特に電源の音質を決定するダイオードには、新開発のSiC(シリコン・カーバイド)による大容量ショットキーバリアダイオードをいち早く搭載し、中高域の透明感溢れる音色と中低域の充実したサウンドを得ています。また電源のコンデンサーにもカスタムの大容量電解コンデンサーと中容量のコンデンサーをブレンドし、更に小容量のオイルコンやマイカコンを並列接続するなどして、全帯域に渡るフラットなエネルギー感と量感溢れる低域を両立させました。またフォノイコライザー本体への電源とは別個にリレー回路用のトランスと電源回路を別個に設け、リレー駆動回路からの悪影響がイコライザーアンプに及ぶのを事前に避けるなどして、高音質化に努めました。更にイコライザー回路用には、L/R独立した電源回路を設け、電源回路からの他チャンネルの干渉(クロストーク)を完全に排除することで、正確でリアル、かつ広がりのある音場再現を可能としました。
アナログLPに刻まれた膨大な情報を引き出し、その豊かな空間再現を可能とするために、アコースティック楽器に古くから採用されているスプルース材やカエデ材を使用しました。アンプ本体と電源部のベース部材には響きの美しいオーストリア産のジャーマンスプルースによる無垢に近い積層板を、またインシュレーター部には硬さと粘り強さが特徴の北海道産のイタヤカエデの無垢材をラウンド形状に挽きだした物を採用し、聴き心地の良い自然でリアルな音楽表現をお楽しみいただけます。なお、この木製ベース・シャーシとインシュレーターは、オークヴィレッジ株式会社(岐阜県高山市)との共同開発によるものです。
アンプ部 | ||
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入力 | MC ゲイン | 60 dB |
入力インピーダンス切替 | 20 Ω / 200 Ω | |
MM ゲイン | 40 dB | |
入力負荷容量切替 | 0 pF / 100 pF | |
出力 | アンバランス RCA | 0.5 Vrms |
バランス XLR | 1.0 Vrms | |
RIAA 偏差 | 10 Hz~50 kHz ±0.25dB 以内 | |
入力換算ノイズ | -140 dBV(MC) | |
サブソニックフィルター | -3dB(20Hz) | |
最大外形寸法 | 260 mm(幅) × 84 mm(高さ) × 387 mm(奥行) | |
質量 | 5.0 kg | |
電源部 | ||
電源電圧 | AC 100 V、50 Hz/60 Hz | |
消費電力 | 10 W | |
外形寸法 | 260 mm(幅) × 84 mm(高さ) × 380 mm(奥行) | |
質量 | 6.0kg |